人生、波乱万丈!

コレが私の生き様・・・

最期の時間

ん?



え?



は?




どういう事?




医師からの言葉に、プチパニックです。





医師がエコー画像を見ながら説明してくれます。





もしかしたら、頭蓋骨がちゃんと出来ていないかも・・・



エコーに写る向きが悪かったのか、ハッキリとした事は言えないけど

骨の形成が上手くいっていない可能性があると言われ、

1週間後にもう一度視せて欲しいと言われる。




何が何だかわからなかった。




間違いであって欲しいと願いつつ、



骨の形成=カルシウム



と安易に考え、私は次の検診予定の1週間、

牛乳、ヨーグルト、魚とカルシウムが多く含まれる物を必死に食べました。





そんな努力、何の意味も無いのに・・・


でも、何かをしなきゃやってられなかったのです・・・





そして、1週間後の検診で『無脳症』と診断がくだりました・・・






お腹の中で育つ我が子には脳が無い。





脳が無いが故に産まれて出てきても、自発呼吸が出来ない。





『母体にも、負担がかかるからまだ小さい内に、堕胎しましょう』





そう医師に言われました。






胎動もあり、お腹の中でポコポコ動く赤ちゃん。


だけど、このまま産んでも自分の力では生きて行く事が出来ない。






答えは1つしかありませんでしたが、

私にとっては、受け入れ難い現実に堕胎手術を1週間程延ばして貰いました。






1週間後には、確実にいなくなる我が子。





お腹の中では、確実に生きている事を感じる事が出来るのに・・・




何が出来る訳ではないけど、私は少しでも長く我が子と一緒にいたかったのです。

青天の霹靂

第二子の妊娠。



私が望んだ妊娠だったけど、私が望まない結果になりました。





第一子の妊娠時、悪阻が酷く、スーパーに入るだけでも、臭いにやられ、

気持ち悪くなり、ずっとオェオェ言っていました。


安定期の頃には治まると思っていたけれど、私の場合は

出産間近まで続きました。



悪阻の辛さに約半年間、悩まされた後の陣痛。



人によっては、陣痛から出産にかかる時間がマチマチですが、

私の場合は、早い方でした。




出産予定日が来る前に、子宮口が少し開いていたらしく、




予定日までには産まれるかも?!




なんて医師に言われた物の予定日を過ぎても、産まれる様子も無く

予定日を2週間過ぎた所で、医師から




陣痛促進剤を使って、出産しましょう

明日、入院の準備をして来て下さい!





と言われ、家に帰った数時間後、いきなりの破水。





慌てて病院に電話をして、すぐに向かう。






病院に向かう車の中で、陣痛が始まり、

病院に着いた頃には10分間隔。




次第に痛くなる陣痛に、耐えながら




何時までこの痛みが続く?

いっそ、殺してくれ!





とまで思った程。

あんな痛みを丸一日耐える人もいるのかと思うと想像を絶します。





幸いな事に私の場合は、早く進み、

陣痛室での待機、2時間半。



分娩室で格闘する事、約30分。




助産師さんから太鼓判を押される程の超安産でした。




そんな経験を踏まえての第二子の妊娠。




第一子の時よりも悪阻が酷く、入院する程ではありませんが、

点滴を打ちに通わなければいけない程でした。




でも、赤ちゃんの為だと注射嫌いの私は通い続けました。





事態が急変したのは、母子手帳を貰った後、妊娠5ヶ月を過ぎた頃・・・




いつもの定期検診。



そろそろ、性別が判るだろうから、聞かなきゃ!



なんて、ルンルン気分で行った検診。













医師の言葉で



地獄へ叩き落されるのでした。

不満

何だかんだと言いつつも、結婚生活は続きます。



籍を入れた翌年には、第一子を妊娠・出産をしました。



一応、人並みの幸せな生活は送っていた訳です。




でも、『不満』はやはり、出てくる訳で・・・





世の中の出産を経験した女性ならわかって頂けると思いますが、


初めての出産。


我が子は、産まれてすぐに大きな病院に2週間程入院をしました。



その間の授乳はもちろん、哺乳瓶です。




退院して来た我が子はすっかり哺乳瓶に慣れ、

私からは直接母乳を飲むことはありませんでした。




だけど、オッパイは、我が子に母乳を与えようとパンパンに張り、

母乳を出さないと眠れないぐらいに痛くなる。



私は、我が子に飲ませる為、授乳の時には搾乳して与えていました。



オムツを替えて、搾乳して哺乳瓶から飲ませ、

寝かし付けてから、哺乳瓶・搾乳器の消毒をして・・・




ただでさえ少ない睡眠時間が余計に短くなる。



でも、我が子の為にも・・・してあげなくては・・・





そんなこんなで寝不足気味になり、精神的にも疲れている中、

相手に言われた言葉。





今でも忘れられません。





『泣き声がうるさくて、寝られん!

お前は昼間寝てられるだろうけど、俺は昼間仕事をして来て疲れてるんや!

ゆっくり寝かせてくれ!』




開いた口が塞がりませんでした。




昼間、私が寝れていると思っているのか?

眠くても寝れない毎日を過ごしているのに!




この人は、どれだけ自分勝手なんだろう・・・




オムツを替える事も、ミルクをあげる事も、

抱っこする事ですら、ほとんど無く・・・



『親』としての自覚はほぼ、ありませんでした。




子育てに積極的では無い相手でしたが、私は我が子に兄弟を作ってあげたくて、

二人目を望む様になりました。




それを望んだ事によって、脆く積み上げて来た物は、

音を立てて少しずつ崩れて行き始めました。