ん?
え?
は?
どういう事?
医師からの言葉に、プチパニックです。
医師がエコー画像を見ながら説明してくれます。
もしかしたら、頭蓋骨がちゃんと出来ていないかも・・・
エコーに写る向きが悪かったのか、ハッキリとした事は言えないけど
骨の形成が上手くいっていない可能性があると言われ、
1週間後にもう一度視せて欲しいと言われる。
何が何だかわからなかった。
間違いであって欲しいと願いつつ、
骨の形成=カルシウム
と安易に考え、私は次の検診予定の1週間、
牛乳、ヨーグルト、魚とカルシウムが多く含まれる物を必死に食べました。
そんな努力、何の意味も無いのに・・・
でも、何かをしなきゃやってられなかったのです・・・
そして、1週間後の検診で『無脳症』と診断がくだりました・・・
お腹の中で育つ我が子には脳が無い。
脳が無いが故に産まれて出てきても、自発呼吸が出来ない。
『母体にも、負担がかかるからまだ小さい内に、堕胎しましょう』
そう医師に言われました。
胎動もあり、お腹の中でポコポコ動く赤ちゃん。
だけど、このまま産んでも自分の力では生きて行く事が出来ない。
答えは1つしかありませんでしたが、
私にとっては、受け入れ難い現実に堕胎手術を1週間程延ばして貰いました。
1週間後には、確実にいなくなる我が子。
お腹の中では、確実に生きている事を感じる事が出来るのに・・・
何が出来る訳ではないけど、私は少しでも長く我が子と一緒にいたかったのです。